与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

紫の理想の雲はちぎれちぎれ仰ぐわが空それはた消えぬ

<私が考えた歌の意味>
こうなればよいと願うのだが、その願いはちぎれ雲のよう。
空に広がるかと思えば、すっと消えてしまう雲。
思い描く理想の空は、仰ぎ見るすべてが紫に彩られた空。