石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

大海にむかひて一人
七八日
泣きなむとすと家を出でにき

<私が考えた歌の意味>
一人だけで大海に向かって泣く。
そんな日を七日、八日と過ごしている。
今日もまた、海に行き、泣こうと家を出た。

<私の想像を加えた歌の意味>
海に向かって、一人で涙を流す日々が続いている。
いったい何日泣き暮らせば、この悲しみが消えるのだろうか。
妻の前で涙を流すことはできない。
今日も、海へ行くために一人で家を出る。