万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

カテゴリ: 現代の短歌 感想

朝日新聞夕刊2017/3/1 あるきだす言葉たち 春の流星 杉谷 麻衣(すぎたに まい)身のうちに心臓(こころ)のふたつあることを知らされてなお遠いあさやけ この一首だけでは、どんなことを詠んでいるのか、わからなかった。産院のいりぐちに待つ靴がみなわれを向きたり…
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朝日新聞夕刊2017/2/8 二月の言葉 広坂 早苗水仙は八頭身の少女にて風の日の丘にひとり咲きたり<感想> 春を感じるとはいえ、まだ外の風は寒い。身をすくめながら、ふっと見上げると、見上げた先に水仙の花が見える。あのすっきりと伸びている水仙をどう表そうか、作者…
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朝日新聞夕刊2017/2/8 二月の言葉 広坂 早苗氷点下十五度の街に住む息子凍ったのだろうメールも返らず<感想> 息子の勤務地か、学校の所在地が寒い地方なのだろう。海外かもしれない。心配でたまらないというよりも、ちっとも便りを寄こさないことに、少々腹を立ててい…
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朝日新聞夕刊2017/2/8 二月の言葉 広坂 早苗きさらぎの空はどこかが破れいて照りながらふる雪のかそけさ<感想> まさに、昨日今日の空模様だ。ただし、私の住むのは雪国なので、如月の雪はまだかそけしとはいかない。 表現にはないが、過疎地の風景でも山中の気象でも…
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朝日新聞夕刊2017/1/18 模索の果て 萩原 慎一郎 遅刻せぬよう走るのだ 鬣(たてがみ)をなびかせ走る馬のごとくに<感想> 作者は1984年生まれとあった。こういう年齢の人の感情がこんなに素直に伝わってくることが珍しい。真面目で不器用そうだ。真面目は、今は美徳で…
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朝日新聞夕刊2017/2/8 二月の言葉 広坂 早苗屋上に雪の聖岳(ひじり)を見て戻る午後の事務所(オフィス)の小さき業務に<感想> 作者とともにふっと心を緩ませることができた。 近くの数字ばかりを見続けていた目を遠くの雪山にやる。ビルの屋上から望める聖岳は、別…
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