万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

カテゴリ: 歌集『一握の砂』の感想

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりある朝のかなしき夢のさめぎはに鼻に入り来(き)し味噌を煮る香(か)よ<私が考えた歌の意味>ある朝の悲しい夢のさめぎわのことだった。夢から覚めるか覚めないかのときに、香りを感じた。味噌を煮る香りだった。<私の想像を…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりうぬ惚(ぼ)るる友に合槌(あひづち)うちてゐぬ施与(ほどこし)をするごとき心に<私が考えた歌の意味>うぬぼれて、自慢話をする友人に相づちをうっている。まるで、物乞いに施しをするような心で。<歌の感想> 分かりやす…
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A    東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむるB    大海にむかひて一人七八日泣きなむとすと家を出でにきC    わが泣くを少女等きかば病犬の月に吠ゆるに似たりといふらむD    ただひとり泣かまほしさに来て寝たる宿屋の夜具のこころよきかな 「…
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 次の二首を比べると、作者の心の状態の違いが見えてくる。まれにあるこの平なる心には時計の鳴るもおもしろく聴く死ね死ねと己を怒りもだしたる心の底の暗きむなしさ 一首目からは、穏やかではあるが、生き生きと日常の事柄を受け止めている気分が伝わってくる。二首目は…
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 私にもごく似たような経験がある。鏡屋の前に来てふと驚きぬみすぼらしげに歩(あゆ)むものかも ただし、私の場合はかなり年を取ってからだ。 啄木の年齢を考えると、不思議な気もする。啄木の場合は、中年や老年になった自分に驚くというのとは異なる感覚なのだ。 啄…
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