万葉集 巻一 69
草まくら 旅行く君と 知らませば 岸の羽生に にほはさましを
くさまくら たびゆくきみと しらませば きしのはにゅうに におわさましを
<私が考えた歌の意味>
旅へ行くあなたと知っていたならば、やってあげたいことがありました。
それは、住吉の岸の黄土色の土で、衣をお染めすることです。
<私の想像を加えた歌の意味>
こんなに早くお発ちになるとは思っていませんでした。
それが前から分かっていましたら、もっといろいろな所をご案内したかったのですよ。
住吉の岸へもご一緒したかったのに。
こんなに短い間しかお泊りにならないなんて、残念です。
<歌の感想>
「にほはさましを」は、黄土で衣を染めてさしあげること、と解説されている。それが、どんなことを指すのかはよく分からない。
行幸に伴う旅がどの程度辛いものなのか、あるいは、楽しいものなのかも、実態をつかむことは難しい。
分からないことは、分からないこととして味わっていきたいと思う。
そう考えるて、衣を染めるととらえるよりは、名所に一緒に行きたかったと、現代の感覚に引き寄せてみた。また、「草まくら」という枕詞も、現代ではイメージが湧かないので、単に音調とリズムを整えるものとして味わった。
草まくら 旅行く君と 知らませば 岸の羽生に にほはさましを
くさまくら たびゆくきみと しらませば きしのはにゅうに におわさましを
<私が考えた歌の意味>
旅へ行くあなたと知っていたならば、やってあげたいことがありました。
それは、住吉の岸の黄土色の土で、衣をお染めすることです。
<私の想像を加えた歌の意味>
こんなに早くお発ちになるとは思っていませんでした。
それが前から分かっていましたら、もっといろいろな所をご案内したかったのですよ。
住吉の岸へもご一緒したかったのに。
こんなに短い間しかお泊りにならないなんて、残念です。
<歌の感想>
「にほはさましを」は、黄土で衣を染めてさしあげること、と解説されている。それが、どんなことを指すのかはよく分からない。
行幸に伴う旅がどの程度辛いものなのか、あるいは、楽しいものなのかも、実態をつかむことは難しい。
分からないことは、分からないこととして味わっていきたいと思う。
そう考えるて、衣を染めるととらえるよりは、名所に一緒に行きたかったと、現代の感覚に引き寄せてみた。また、「草まくら」という枕詞も、現代ではイメージが湧かないので、単に音調とリズムを整えるものとして味わった。