石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

砂山の砂に腹這い
初恋の
いたみを遠くおもひ出づる日

<私の想像を加えた歌の意味>
今日も海へ一人でやって来た。
今日は気持ちが安らかだ。
遠い昔の初恋にまつわる悲しみを思い出した。
私にも今日のように思い出に浸る日もある。

<歌の感想>
 このようななんとなく作者の日常を感じる作品を読むと、作者への親近感が増す。短歌としては個性的とは言えない。でも、初恋の思い出そのものではなく、思い出す日があると表現している所がおもしろい。