みだれ髪 臙脂紫

髪五尺ときなば水にやはらかき少女ごころは秘めて放たじ

<口語訳>
五尺の髪を解くと水に柔らかく広がる。
少女の心も開放すると、解いた髪のようになるでしょう。
でも、少女の心は解き放つことはありません。

<意訳>
結っている長い髪を解いて湯に入ると、柔らかに自由に広がります。
私の乙女心もすべての束縛から逃れるなら、この広がる髪のように柔らかく美しく自由になるでしょう。
でも、そうすることはできません。
乙女心は秘めておくしかありません。

 束縛から逃れたいという気持ちと、思っていることをすべて明らかにはしたくないという気持ちの両方を感じる。