山家集 30 7010

春のほどは 我がすむ庵の 友に成りて 古巣な出でそ 谷の鶯

<口語訳>
谷の鶯よ、春のうちはこの谷の古巣を出ないでくださいよ。
私が住む庵のそばに、友としていてくださいね。

<意訳>
春になり鶯もしきりに鳴いているのに、私の庵には訪れる人もいない。
谷の鶯よ、春のうちは私の友として古巣にとどまり、谷を出ていかないでくれ。
春を一緒に味わう友はおまえしかいないのだから。