山家集 25 7005

閑中鶯
鶯の こゑぞ霞に 洩れてくる 人めともしき 春の山ざと

<口語訳>
鶯の声だけが霞の中から洩れてくる。
人の行き来もまれな春の山里。

<意訳>
春の山里は人の行き来もなく、春霞がかかっている。
柔らかな霞の景色の中で、鶯の鳴き声だけが聞こえてきた。
姿ははっきりせず鳴く声だけの鶯、静かな山里の春だ。


 いきなり意訳を書くと、和歌のどこに注目したかがあいまいになるような気がし出したので、まずは自分なりの口語訳を書き、その後意訳を考えてみた。