山家集 18 6998

今日はただ 思ひもよらで 帰りなむ 雪つむ野辺の 若菜なりけり

春は来ているだろうかと、野原に出かけてみた。
野原はまだ雪が積もっていて、春の気配は少しも感じられない。
今日は、この野原で若菜を摘むことなど思いもよらない。

 今日は雪の積もっている野原だが、間もなく、春の景色に一変するだろうという思いが感じられる。