与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

ひく袖に片笑(かたゑみ)もらす春ぞわかき朝のうしほの恋のたはぶれ

<私が考えた歌の意味>
あの方への思いを、素振りで示します。
あの方は、気づいたのか、気づかないのか、ちょっとだけ笑みをもらします。
まるで、春の海の潮の満ち引きのような私とあなたの関係。
これこそ、恋のたわむれです。

<感想>
「波がほら、邪魔しにくるよと袖ひけば朝の渚の君の微笑み」チョコレート語訳みだれ髪 俵万智
この訳の方が、その場を想像できて、生き生きとしている。私は、「ひく袖に」を実際の光景、動作とは受け取らなかったので、上のような意味ととらえた。