石川啄木『一握の砂』「煙」 より

あはれかの我の教へし
子等もまた
やがてふるさとを棄てて出づるらむ


<私が考えた歌の意味>
私が学校で教えたあの子どもたち。
あの子たちも故郷を出て行くのであろう。
あの子たちも故郷を棄てて都会へと出て行くのであろう。

<私の想像を加えた歌の意味>
故郷の小さな学校で、私が教えた子どもたち。
ああ、あの純真な子どもたちも故郷を棄てるのだろう。
美しい自然と、穏やかな人のつながりのあるあの故郷を。
故郷の村は貧しく、進歩もない。
貧しさゆえに、進歩のなさゆえに、若者は故郷を出る。
若者が向かう都会に、どんな豊かさが、どんな進歩があるというのか。