万葉集 巻三 258 反歌二首(258・269)

人漕がず あらくも著し 潜きする 鴛鴦とたかべと 船の上に住む
ひとこがず あらくもしるし かずきする おしとたかべと ふねのうえにすむ

<私が考えた歌の意味>
池に浮いている船の様子を見れば、漕ぐ人がいなくなったのがはっきりとわかる。
水に潜るオシドリとタカベとが、船の上に長いこととまっている。

<私の想像を加えた歌の意味>
池の船は、長い間、漕ぐ人もなく、うち捨てられていたのだ。
船の上には、オシドリとタカベが、まるで住んでいるようにとまっている。
大宮人が華やかに遊んだ船は、今は、使われることもなく、水鳥の棲み処になってしまった。