万葉集 巻三 255

天離る 鄙の長道ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ
あまざかる ひなのながじゆ こいくれば あかしのとより やまとしまみゆ 

<私の想像を加えた歌の意味>
都からはるばる離れた辺境の地に赴かざるをえなかった。
華やかさも心をなぐさめるものもないこの地方から、ようやく都、大和に戻れることになった。
大和を目指して、旅を続けるが、なかなか大和は近づかない。
長い道すがら、大和への恋しさだけが募る。
明石海峡に入ると、ようやく大和の地が遠くに見えてきた。
恋しい大和の地に近づいたことがなんともうれしい。