石川啄木『一握の砂』「煙」 より

飴売のチャルメラ聴けば
うしなひし
をさなき心ひろへるごとし

<私の想像を加えた歌の意味>
幼いころのすなおな心を今はすっかりなくしてしまった。
人を疑うことも人の悪意を見抜こうとすることもない時期が私にもあった。
久しぶりに子どもの頃に楽しみにしていた飴売りのチャルメラの音を聞いた。
そのとたん、幼いころの心を思い出した。
まるで、失くした大切なものをひろったように。