石川啄木『一握の砂』「煙」 より

ふるさとの訛(なまり)なつかし
停車場(ていしゃば)の人ごみの中に
そを聴きにゆく

<私が考えた歌の意味>
こうやって都会に住んでいると、故郷の方言がなつかしくなる。
駅の人ごみの中には、いろいろな地方から出て来る人々がいる。
その中には、私の故郷から来た人もいるはずだ。
故郷の方言が駅では聴こえてくるはずだ。
故郷の方言を聴きたくて駅に行く。

<私の想像を加えた歌の意味>
故郷が懐かしい。
だが、帰郷しようとは思わない。
戻ったところで、故郷で過ごした時間は戻らない。
駅の人ごみの中では、故郷のなまりが聴こえることがある。
今日はそれを期待して駅に行ってみよう。
故郷は懐かしいが、戻る事はできないし、戻ろうとも思わない。
駅の人ごみの中で、聴こえてくる訛だけで、今の私には十分だ。