以前の記事を改めた。

なほ許すせ御国(みくに)遠くば夜(よ)の御神(みかみ)紅皿船(べにざらふね)に送りまゐらせむ

<私の想像を加えた歌の意味>
お許しください、夜の神様。
この甘美な夜が長く続きますように。
夜の神様が、お国に戻られると、夜明けが来てしまいます。
お帰りに困らぬように、私の紅を入れる皿のお船でお送りいたしますから。
どうぞ、もう少し、夜のままにいさせてください。

<歌の感想>
 恋の相手を、「夜の神」と表現したととらえたが、「恋人」の存在も含めて、もっと多様に「恋人と過ごす夜」全体ととらえた方が「紅皿船」の表現に似つかわしいと思う。