与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

狂ひの子われに焔(ほのほ)の翅(はね)かろき百三十里あわただしの旅

<私が考えた歌の意味>
恋に夢中の私には、炎の羽があるのです。
恋のために百三十里を軽い軽い羽で飛び越えます。
一瞬にして、貴方のもとへ参ります。

<私の想像を加えた歌の意味>
貴方が遠くにいようとも、恋する私にはなんの妨げにもなりません。
貴方との距離など、私の恋の羽で軽々と飛び越えてしまいます。
私の炎の想いは、貴方の元への旅を一瞬にしてしまいます。
たとえ、それが百三十里あろうとも。