巻三 237 志斐の嫗が答え奉った歌

否と言へど 語れ語れと 詔らせこそ 志斐いは奏せ 強ひ語りと言ふ
いなといえど かたれかたれと のらせこそ しいいはまおせ しいかたりという

<私が考えた歌の意味>
私は、いやですと言うのに、語ってと何度も仰せになるので、志甲のおばばはお話してあげたのですよ。
それを、いまさら、無理に話して聞かせたなんて、おっしゃるのですね。

<私の想像を加えた歌の意味>
陛下もずいぶんとおとなになられたことですね。
話して、話して、このおばばにねだっていたのに、それを、おばばが無理に語ったと言うようになったのですね。
しかも、それを上手に、歌に詠み込むなんて。