万葉集 巻二 231 霊亀元年(715)秋九月に、志貴親王が亡くなった時に作った歌一首と短歌(230~232)

高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに
たかまとの のべのあきはぎ いたずらに さきかちるらん みるひとなしに

<私が考えた歌の意味>
秋になり、高円の野辺には萩が咲くだろう、そして散っていくであろう。
今までのように、萩の咲くのを楽しみし、見てくれた人はもういない。
萩を好きだった親王はいなくなり、萩だけが、虚しく咲き、散っていくのであろう。