石川啄木『一握の砂』「煙」 より

興(きょう)来(きた)れば
友涙垂れ手を揮(ふり)て
酔(ゑ)ひどれの如くなりて語りき


<私が考えた歌の意味>
興がのると、友は涙を流し、手を振り回して語る。
あいつは、酒も飲んでいないのに、まるで酔っ払いのようになって熱弁をふるい続けていた。

<歌の感想>
 友の行動の表現と、比喩が重なり過ぎていて、おもしろみの少ない作と感じる。