石川啄木『一握の砂』「煙」 より

自(おの)が才に身をあやまちし人のこと
語り聞かせし
師もありしかな

<私の想像を加えた歌の意味>
自分の才能を驕って、結果として身を滅ぼしてしまった人のことを話してくれた先生がいた。
多くの先生の教えは、たいてい忘れてしまったが、その先生が語り聞かせてくれたことはいまだに覚えている。