石川啄木『一握の砂』「煙」 より

愁(うれ)へある少年の眼にうらやみき
小鳥の飛ぶを
飛びて歌うを

<私が考えた歌の意味>
愁いや哀しみの心を持つ少年にはうらやましかった。
小鳥が自由に空を飛びまわるのが。
その小鳥が飛びながら楽し気に歌うのが。

<歌の感想>
 啄木が「煙」の章で、詠んでいるのは、養うべき家族や、金のために働くことのなかった頃のことだ。その頃、盛岡での学生時代の啄木は、若く自由である。しかし、愁いや反発を常に持っていたと感じる。
 この短歌は、その心の二面性がはっきりと表現されている。