与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

額(ぬか)ごしに暁(あけ)の月みる加茂川の浅水色(あさみづいろ)のみだれ藻染(もぞめ)よ

<私が考えた歌の意味>
上向いて、明け方の月を見る。
目を移すと加茂川の川面は薄い水色。
水面に藻が乱れて模様となり、その模様が薄い水色に染められていく。

<歌の感想>
 晶子の視点は、次々と移っていく。どこに注目しているというのではなく、この光景全体から感じられるものを描いている。光景そのものよりも、その場を覆うような「浅水色」が強く印象に残る。