石川啄木『一握の砂』「煙」 より

花散れば
まづ人さきに白の服着て家出づる
われにてありしか

<私が考えた歌の意味>
桜の花が散る時期になれば、他の人より先に白い夏の服を着た。
他の学生がまだ黒の厚い服の時に、白くて軽い服を着て、得意になって家を出た。
学校に通っているころの私は、そんな学生だった。

<歌の感想>
 服装で目立とうとした。おしゃれであったろうし、自意識過剰でもあったのだろう。それを恥じてはいないようだ。むしろ、それも若き日の記念となっているように感じる。
 制服の冬服と夏服をイメージするとわかりやすいが、必ずしも制服ととらえなくてもよいと思う。