万葉集 巻二 202 ある書の反歌一首

泣沢の 神社に御酒据ゑ 祈れども 我が大君は 高日知らしぬ
なきさわの もりにみわすえ いのれども わがおおきみは たかひしらしぬ

<私が考えた歌の意味>
泣沢の神社にお酒を供えて、御病気が治るようにお祈りいたしました。
祈りは通ぜず、我が大君は天を治めに、天にお昇りになられました。

<歌の感想>2
 200、201と比べると、短歌作品として含んでいるものに、格段の違いを感じる。
 人麻呂の作のような広がりはないが、この短歌も当時の人々にとっては、十分に意味をもつ作であったと思う。現代では実感できないが、この祈りは特別な重みを持ったものであったろうし、結句からも皇子の存在がどれほど尊いものであったかを想像できる。