石川啄木『一握の砂』「煙」 より

城址(しろあと)の
石に腰掛け
禁制の木(こ)の実(み)をひとり味ひしこと

<私が考えた歌の意味>
採るのを禁止されている木の実を採ってやった。
それを、城址の大きな石に腰かけて、ゆっくりと一人で味わった。
故郷のよき思い出だ。

<歌の感想>
 故郷の楽しい思い出とは、こういうものだろうと感じる。
 作者の日常の思い出が描かれ、それをすなおに読み味わうことができる。実は、このような作を詠めるのが非凡な歌人の証なのだと感じる。