石川啄木『一握の砂』「煙」 より

われと共に
小鳥に石を投げてあそぶ
後尾大尉の子もありしかな

<私の想像を加えた歌の意味>
いろいろな友達と遊ぶことはなかった。
一人で遊んでいる方が多かった。
小鳥に向かって一人で石を投げて遊んでいた。
そんな遊びに付き合ってくれる子が一人いた。
その子も大勢の中で遊ぶことは苦手だったようだ。
退役した大尉の子だった。
あの子の家はいつもひっそりとしていた。

<歌の感想>
 ふっと思い出した記憶の断片だと感じる。石を投げる遊びに特別な意味があるわけではないと思う。「後尾大尉の子」も思い出そのままであろう。だが、その子が他の子達とどこか違う雰囲気をもっていたことが浮かんでくる。