与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

水に餓ゑて森をさまよふ子羊のそのまなざしに似たらずや君

<私が考えた歌の意味>
水に餓えて、森をさ迷っている子羊のそのまなざしに似ているのです。
あなたを見る私のまなざしが。

<歌の感想>
 『みだれ髪』の短歌は、作者から「君」への思いを描くことが、内容上の定型となっている。文法的な語順を云々しても意味は薄いと思う。
 そうとらえると、この作の場合も、「君」に恋している作者の位置がはっきりしてくる。