与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

みだれごこちまどひごこちぞ頻(しきり)なる百合ふむ神に乳(ちゝ)おほひあへず

<私が考えた歌の意味>
心は、乱れに乱れ、迷いに迷う。
恋心なぞに惑うことのないあなた。
あなたの前では乳房を覆うこともしません。

<歌の感想>
 作者の片思いのようでいながら、なんとしてでもその思いを遂げようとする強さを感じる。「百合ふむ神」は、恋愛よりも崇高なものを追求している男性を表現していると受け取った。