与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

小草(をぐさ)いひぬ「酔へる涙の色にさかむそれまで斯くて覚めざれな少女(をとめ)」

<私が考えた歌の意味>
小さな草がささやきかけます。
「恋に酔い、恋の涙を味わい、恋というものを知るでしょう。恋の深みを知るまでは、夢の中にいつづけなさい。」
恋を夢見る少女に、草が言いました。

<歌の感想>
 大胆な構成だ。作者には、眼にしている「小草」の声が聞こえるのであろう。