万葉集 巻二 187 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)

つれもなき 佐田の岡辺に 帰り居ば 島の御橋に 誰か住まはむ
つれもなき さたのおかべに かえりいば しまのみはしに たれかすまわん

<私が考えた歌の意味>
今までは縁のなかった佐田の岡へ帰らなければならない。
そうすると、今までいた島の宮の宮殿には誰が住むことになるのでしょう。

<私の想像を加えた歌の意味>
皇子様が葬られた佐田の岡の警護のために帰らなければなりません。
佐田の岡は、皇子様の仮の墓所になりましたが、今まではなんのゆかりもない所です。
佐田の岡に帰って行くと、皇子様のおいでなった島の宮には誰が住むことになるか、心配になります。

<歌の感想>
  殯宮(あらきのみや)とは、正式の墓所ができあがるまでの仮の場所であったようだ。そうなると、佐田の岡に詰めているのが長くなると、いろいろと心配なことが出て来るのであろうか。その辺りの事情も伝わってくるように感じる。