万葉集 巻二 186 日並皇子尊(草壁皇子)の宮の舎人たちが泣き悲しんで作った歌二十三首(171~193の内から)

一日には 千度参りし 東の 大き御門を 入りかてぬかも
ひとひには ちたびまいりし ひんがしの おおきごもんを いりかてぬかも

<私が考えた歌の意味>
 一日に何度も出入りをした東の大きな御門なのに、今は入るに入れない気がする。

<歌の感想>
 「入りかてぬかも」に作者の気持ちが表れている。皇子の存命中は、喜んで出入りしていた門なのに、今はその門をくぐることにさえ躊躇するのであろう。また、その門を入り宮の内に入ったとて、自分のためになることは何もないという気持ちも感じられる。