与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

たまくらに鬢(びん)のひとすぢきれし音(ね)を小琴(をごと)と聞きし春の夜の夢

<私の想像を加えた歌の意味>
あなたの手枕から頭を上げた拍子に、私の髪が一筋切れました。
髪の毛の切れた音が、私にとっては、琴の音に聞こえます。
あの音は、あなたと一緒の春の夜の夢なのでしょうか。

<歌の感想>
 手枕で、髪がもつれて切れたというだけで十分に雰囲気がある。さらに、それを琴の音のように聞くというのは、ちょっとついていけないほどの感覚だ。