石川啄木『一握の砂』「煙」 より

師も友も知らで責めにき
謎に似る
わが学業のおこたりの因(もと)

<私の想像を加えた歌の意味>
先生も友達も私のことを責めた。
なぜ、学業を怠けるようになったのかと。
私自身にも、学業が嫌になった原因は謎であった。

<歌の感想>
 現代に当てはまる現象を詠んでいると思う。学校での勉強が嫌になるということはそこに楽しさや必要性を感じなくなるからだ。
 学業は、元々おもしろおかしいだけのものではないということも正しい。忍耐努力して学業に励んで、報われることがあるなら、それは耐えられる。しかし、我慢して行っても、それが報われないなら、忍耐は忍耐でしかない。
 そのことを、啄木は見抜いていると感じる。