石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

はても見えぬ
真直(ますぐ)の街をあゆむごと
こころを今日は持ちえたるかな

<私の想像を加えた歌の意味>
行きつく先が見えないほど真っ直ぐな街路が続いている。
どんなに先が遠くとも、この真っ直ぐな道を歩いて行こうと決意した。
信じる道をただただ歩き続けようという決意を今日は持つことができた。

<歌の感想>
 「今日は持ちえたるかな」に作者独特の感性を見る。また、それが作品の完成度につながっている。
 このような強い気持ちを、持ち続けることができないと分かっているのだろう。だが、真っ直ぐに歩き続けるという気持ちをいつも持っていたいという啄木の心情が伝わってくる。