万葉集 巻二 147 天皇がご病気の時に、皇后が奉った御歌一首

天の原 振り放け見れば 大君の 御寿は長く 天足らしたり
あまのはら ふりさけみれば おおきみの みいのちはながく あまたらしたり

<私が考えた歌の意味>
大空を振り仰いで見ますと、大君の魂を確かに感じることができます。
大君のお命は、まだまだ末永く続き、この空に溢れています。

<歌の感想>
 病気の回復を祈るための類型に則った一首であろう。しかし、重病の天皇に少しでも長く生きてほしいとの願いが込められていることは感じられる。