与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より

山ごもりかくてあれなのみをしへよ紅(べに)つくるころ桃の花さかむ

<私が考えた歌の意味>
山にこもって、教えを受ける今が続くといいのに。
教えを説いてくださるお坊様、あなただけが私だけに説いてくださるといいのに。
山を下りて、また私がお化粧をする頃には、桃の花も咲くでしょう。

<私の想像を加えた歌の意味>
仏法を学ぶためだったのでしょうか、それともあなたに会うためだったのでしょうか。
修行者に教えを説くあなたを見つめているうちに、山にこもっているのはあなたと私だけと思えてきます。
どうか、二人だけでいる想像が現実のものになりますように。
私が、山を下り、紅を差してあなとに会うときは、あなたは私の想いを許すに違いありません。