石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

邦人(くにびと)の顔たへがたく卑しげに
目にうつる日なり
家(いへ)にこもらむ

<私が考えた歌の意味>
日本人の顔が耐え難いほど卑しく見える日だ。
こういう日は家にこもっていよう。

<歌の感想>
 よくわからない短歌だ。「邦人」は故郷の人々を指したのかとも思うが、それでは用語として納得できない。わからないながら、外を歩いている人々の顔が卑しく見えると受け取った。
 外国の人々の顔と、日本人の顔を比較したということも、この短歌からは出てこない。会う人会う人、皆卑しい顔つきに見える、ということなのか、疑問の残る作品だ。