肺を病む
極道地主(ごくどうじぬし)の総領の
よめとりの日の春の雷(らい)かな


<歌の意味>
肺病に罹っている上に、男は遊んでばかりの乱れた生活をしている。
そんな生活ができるのもこの男が、地主の長男息子だからだろう。
その男が、今度は嫁をもらうという。
今日は春ののどかな日だ。
その今日が、地主の長男の結婚の日のようだ。
のどかな春の日なのに、雷の音が遠くから聞こえる。