万葉集 巻三 261 柿本朝臣人麻呂が新田部皇子に奉った歌一首と短歌

やすみしし わが大君 高光る 日の皇子
やすみしし わがおおきみ たかひかる ひのみこ

しきいます 大殿の上に ひさかたの 天伝ひ来る
しきいます おおとのうえに ひさかたの あまづたいくる

雪じもの 行き通ひつつ いや常世まで
ゆきじもの いきかよいつつ いやとこよまで

<私の想像を加えた歌の意味>
我が皇子様のいらっしゃる御殿の上に、雪がどんどんと降り継ぐ。
この絶えることなく降り続く雪のように、いつまでもいつまでも皇子様にお仕えしましょう。