万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

2018年06月

与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりわかき小指胡粉(をゆびごふん)をとくにまどひあり夕ぐれ寒き木蓮の花<私が考えた歌の意味>小指で白の顔料をといている。さまざまにまどう心がわきあがる。目をあげれば、夕ぐれのなか木蓮の花が咲いている。白色をとく小指が若々…
>>続きを読む

※以前の記事を改めた。なほ許すせ御国(みくに)遠くば夜(よ)の御神(みかみ)紅皿船(べにざらふね)に送りまゐらせむ<私の想像を加えた歌の意味>お許しください、夜の神様。この甘美な夜が長く続きますように。夜の神様が、お国に戻られると、夜明けが来てしまいます…
>>続きを読む

与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より美しき命を惜しと神のいひぬ願ひのそれは果たしてし今<私が考えた歌の意味>美しい命が惜しいと神がいった。願いが叶った今。命と引きかえにかなえてほしいと頼んだ願いが叶った今なのに。<私の想像を加えた歌の意味>命はいらない…
>>続きを読む

<歌の感想>与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より今ここにかへりみすればわがなさけ闇(やみ)をおそれぬめしひに似たり<私の想像を加えた歌の意味>われに返ってみると、私はまるで盲目の人でした。あの人に恋い焦がれて、なにもみえなくなっていました。私の気持ちは…
>>続きを読む

与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より狂ひの子われに焔(ほのほ)の翅(はね)かろき百三十里あわただしの旅<私が考えた歌の意味>恋に夢中の私には、炎の羽があるのです。恋のために百三十里を軽い軽い羽で飛び越えます。一瞬にして、貴方のもとへ参ります。<私の想像を…
>>続きを読む

与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりなほ許すせ御国(みくに)遠くば夜(よ)の御神(みかみ)紅皿船(べにざらふね)に送りまゐらせむ<私が考えた歌の意味>お国から遠く離れていることを、なお許してください。私の夜の神様、まだお国に戻らないでください。お戻りの…
>>続きを読む

万葉集 巻三 241 或る本の反歌一首大君は 神にしいませば 真木の立つ 荒山中に 海をなすかもおおきみは かみにしいませば まきのたつ あらやまなかに うみをなすかも<私の想像を加えた歌の意味>皇子様が、大木の生い茂っている山の中に、海のように大きな池を作…
>>続きを読む

万葉集 巻三 240 反歌一首  長皇子(ながのみこ)が猟路の池に狩猟に行かれた時、柿本朝臣人麻呂が作った歌一首と短歌(239 240)ひさかたの 天行く月を 網に刺し 我が大君は 蓋にせりひさかたの あまゆくつきを あみにさし わがおおきみは きぬがさにせり<私…
>>続きを読む

万葉集 巻三 239 長皇子(ながのみこ)が猟路の池に狩猟に行かれた時、柿本朝臣人麻呂が作った歌一首と短歌やすみしし わが大君 高光る わが日の皇子の やすみしし わがおおきみ たかひかる わがひのみこの馬並めて み狩立たせる 若薦を 猟路の小野にうまなめて…
>>続きを読む