万葉集のかたわらにキーボード

記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

2017年07月

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりいらだてる心よ汝(なれ)はかなしかりいざいざすこし欠伸(あくび)などせむ<私が考えた歌の意味>いらだった心よ、おまえはかなしいよ。いざいざ、すこしあくびなどしてみよう。<私の想像を加えた歌の意味>いらだちが抑えら…
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万葉集 巻二 159 天皇が崩御された時に、皇后が作られた歌一首 やすみしし 我が大君の 夕されば 見したまふらしやすみしし わがおおきみの ゆうされば みしたもうらし明け来れば 問ひたまふらし 神岳の 山の黄葉をあけくれば といたもうらし かみおかの やま…
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりやは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君<私が考えた歌の意味>恋する想いであつくなっている私の肌。その柔肌に触れることもなく、人生を語るあなた。まじめに説きつづけるあなた、さびしくはないの。<私の想像を…
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりみぎはくる牛かひ男歌あれな秋のみづうみあまりさびしき<私の想像を加えた歌の意味>湖の汀を、たくましい男が牛を追ってやって来る。秋の湖は人けもなく、静かだ。牛飼いさん、歌を歌ってください。だって、この景色は私にはさびし…
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より夜の神の朝のり帰る羊とらへてちさき枕のしたにかくさむ<私の想像を加えた歌の意味>あなたは、朝になったら夕べのことはなかったみたいな顔をする。そして、さっさと帰って行く。だから、私は空想する。あなたを乗せて、帰って行く…
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万葉集 巻二 156 157 158 十市皇女(とおちのひめみこ)が亡くなった時に、高市皇子尊が作られた歌三首156みもろの 三輪の神杉 已具耳哉矣自得見監乍共 寝ねぬ夜ぞ多きみもろの みわのかんすぎ 已具耳哉矣自得見監乍共 いねぬよぞおおき※「三・四句は解読不可能…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より顔あかめ怒りしことがあくる日はさほどにもなきをさびしがるかな<私の想像を加えた歌の意味>顔を真っ赤にして怒ったことが、次の日になると、それほどのことではなかったと思える。怒りが中途半端に消えてしまった。怒りが治ま…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より庭石にはたと時計をなげうてる昔のわれの怒りいとしも<私の想像を加えた歌の意味>怒りにまかせて時計を庭石に、はたと投げつけた。昔の私は純粋な怒りを抑えることができなかった。今の私はどうだろう。怒りのあまり時計を庭石…
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万葉集 巻二 155 山科の御陵から人々が退散する時に、額田王が作った歌一首やすみしし わご大君の 恐きや 御陵仕ふるやすみしし わごおおきみの かしこきや みはかつこうる山科の 鏡の山に 夜はも 夜のことごとやましなの かがみのやまに よるはも よのことご…
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万葉集 巻二 154 石川夫人の歌一首楽浪の 大山守は 誰がためか 山に標結ふ 君もあらなくにささなみの おおやまもりは たがためか やまにしめゆう きみもあらなくに<私の想像を加えた歌の意味>大君がお元気だったころは、大山の番人は時期が来ると大君のために山…
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 より雲ぞ青く来し夏姫(なつひめ)が朝の黒髪梳くごとし水に流れる青空の雲<私が考えた歌の意味>青空に浮かぶ雲が水に映って流れていく。まるで夏の精霊が朝に黒髪を梳いているよう。夏の白い雲が青々と空を水を流れていく。<歌の感想…
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与謝野晶子 『みだれ髪』 臙脂紫 よりとき髪に室(むろ)むつまじき百合のかをり消えをあやぶむ夜の淡紅色(ときいろ)よ<私の想像を加えた歌の意味>今宵は、色で表せば淡紅色です。寝室で解いた私の髪に百合の香りが移ります。あなととむつまじく過ごした夜の百合の香…
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万葉集 巻二 153 大后(たいこう)の御歌一首いさなとり 近江の海を 沖離けて 漕ぎ来る船いさなとり おうみのうみを おきさけて こぎくるふね辺つきて 漕ぎ来る船 沖つ櫂 いたくなはねそへつきて こぎくるふね おきつかい いたくなはねそ辺つ櫂 いたくなはね…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より放たれし女のごときかなしみをよわき男もこの日今知る<私の想像を加えた歌の意味>稼ぐ手立ても助けてくれる人もいない女が家から出された。そんな女のかなしみを、よわい男も感じている。この日の今、私は、心細く頼りないかな…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より盗むてふことさへ悪(あ)しと思ひえぬ心はかなしかくれ家もなし<私の想像を加えた歌の意味>人の物を盗むことはどんな場合も悪いことだと信じてきた。それなのに、盗みをはたらくことさえも悪いことだと自信をもって思えなくな…
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万葉集 巻二 151 152 天皇を殯宮にお移しした時の歌二首151 額田王かからむと かねて知りせば 大御舟 泊てし泊りに 標結はましをかからんと かねてしりせば おおみふね はてしとまりに しめゆわましを<私の想像を加えた歌の意味>大君がこのように早くお亡くな…
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万葉集 巻二 150 天皇が崩御された時に、婦人が作った歌一首 姓氏は分からないうつせみし 神に堪へねば 離れ居て 朝嘆く君うつせみし かみにあえねば はなれいて あさなげくきみ離り居て 我が恋ふる君 玉ならば 手に巻き持ちてさかりいて あがこうるきみ たま…
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