万葉集のかたわらにキーボード

万葉集を中心に、古典から近代まで和歌、短歌を気の向くままに読んでいます。記事は、原文に忠実な現代語訳や学問的な解釈ではありません。私なりにとらえた歌の意味や、歌から思い浮かぶことを書いています。

2017年03月

石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より垢じみし袷(あはせ)の襟よかなしくもふるさとの胡桃(くるみ)焼くるにほひす<私が考えた歌の意味>垢に汚れた袷の襟の匂いが、故郷でくるみを焼いた匂いと重なった。汚れた袷の匂いから、ふるさとを思い出すなんて、かなしい…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より遠方(をちかた)に電話の鈴(りん)の鳴るごとく今日(けふ)も耳鳴るかなしき日かな<私が考えた歌の意味>どこか遠くで、電話のベルが鳴っているような音の耳鳴りがする。そんな耳鳴りのする日はかなしい日だ。<歌の感想> …
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりかなしくも頭のなかに崖ありて日毎に土のくづるるごとし<私が考えた歌の意味>かなしいことに、頭の中に崖があり、一日毎にその崖の土が崩れていくような気がする。<私の想像を加えた歌の意味>もろい地盤の崖がある。崖の土は…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりこつこつと空地(あきち)に石をきざむ音耳につき来(き)ぬ家に入るまで<私が考えた歌の意味>空き地で石をきざんでいる音がしている。コツコツと、その音が耳につく。家の中に入るまで、その音が耳についてくる。<歌の感想>…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりある朝のかなしき夢のさめぎはに鼻に入り来(き)し味噌を煮る香(か)よ<私が考えた歌の意味>ある朝の悲しい夢のさめぎわのことだった。夢から覚めるか覚めないかのときに、香りを感じた。味噌を煮る香りだった。<私の想像を…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりうぬ惚(ぼ)るる友に合槌(あひづち)うちてゐぬ施与(ほどこし)をするごとき心に<私が考えた歌の意味>うぬぼれて、自慢話をする友人に相づちをうっている。まるで、物乞いに施しをするような心で。<歌の感想> 分かりやす…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より大いなる水晶の玉をひとつ欲(ほ)しそれにむかひて物を思はむ<私が考えた歌の意味>大きな水晶の玉をひとつ欲しい。それに向かって考え事をしたいと思う。<私の想像を加えた歌の意味>大きな水晶の玉が一つ欲しい。水晶の玉は…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より事もなく且つこころよく肥えてゆくわがこのごろの物足らぬかな<私が考えた歌の意味>何事もなく、平穏な日が続いている。平穏なだけでなく、体の調子もよく、気持ちも穏やかで肥えてきた。このような日々に物足りなささえ感じる…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より水晶の玉をよろこびもてあそぶわがこの心何(なに)の心ぞ<私が考えた歌の意味>水晶の玉を手に入れた。この玉の美しさにうれしくなり、折にふれもてあそぶ。このような物に心を奪われるなんて、わが心はどうなったのか。<私の…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりとある日に酒をのみたくてならぬごとく今日われ切(せち)に金(かね)を欲(ほ)りせり<私が考えた歌の意味>ある日、酒を飲みたくてたまらなくなったことがある。その日と同じように、今日の私は金が欲しくてたまらない。<私…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より何もかも行末の事みゆるごときこのかなしみは拭ひあへずも<私が考えた歌の意味>何もかも将来の事が見えてしまう気がする。先の事がわかってしまうかなしみは、拭っても拭っても拭いきれない。<私の想像を加えた歌の意味>私の…
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西行 山家集 上巻 春 45 7026春雨の 軒たれこむる つれづれに 人に知られぬ 人の住家かはるさめの のきたれこむる つれづれに ひとにしられぬ ひとのすみかか<私が考えた歌の意味>春雨が降り続き、軒からの雨だれがすだれのようだ。こうやって、何をするとい…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりはたらけどはたらけど猶(なほ)わが生活(くらし)楽にならざりぢつと手を見る<私が考えた歌の意味>はたらいたけれど。はたらいたけれど前と変わらず、わたしの生活は楽にならない。じっと自分の手を見る。<私の想像を加えた…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より誰が(たれ)見てもとりどころなき男来て威張りて帰りぬかなしくもあるか<私の想像を加えた歌の意味>誰が見ても、あの男に良いところを見つけるのは難しい。その男が親し気に、私の所へやって来た。そして、聞きたくもないこと…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より人並(ひとなみ)の才に過ぎざるわが友の深き不平もあはれなるかな<私の想像を加えた歌の意味>才能がないわけでもないが、人並みの才能をもつ友人がいる。その友人だが、自分の才能を世間が認めないことへの不平は人並み以上な…
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石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 よりどんよりとくもれる空を見てゐしに人を殺したくなりにけるかな<私が考えた歌の意味>どんよりと曇った空を見ていた。そのときにわきあがってきた。人を殺したいという思いが。<私の想像を加えた歌の意味>昼なのに暗い空だった…
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万葉集 巻二 93 内大臣藤原卿(鎌足)が鏡王女に求婚した時、鏡王女が内大臣に贈った歌一首玉くしげ 覆ふをやすみ 明けていなば 君が名はあれど わが名し惜しもたまくしげ おおうをやすみ あけていなば きみがなはあれど わがなしおしも94 内大臣藤原卿が鏡王女に…
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