石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

うぬ惚(ぼ)るる友に
合槌(あひづち)うちてゐぬ
施与(ほどこし)をするごとき心に

<私が考えた歌の意味>
うぬぼれて、自慢話をする友人に相づちをうっている。
まるで、物乞いに施しをするような心で。

<歌の感想>
 分かりやすいし、こういうこともあるだろうと思わせられる。友の自惚れを非難しているのではなく、施しをするごとき自分の心を嫌悪していることを感じる。