石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

大いなる水晶の玉を
ひとつ欲(ほ)し
それにむかひて物を思はむ


<私が考えた歌の意味>
大きな水晶の玉をひとつ欲しい。
それに向かって考え事をしたいと思う。

<私の想像を加えた歌の意味>
大きな水晶の玉が一つ欲しい。
水晶の玉は、冷たく輝き、さまざまな色を見せる。
水晶の玉は、鉱物なのに手に微妙な感触を残す。
物言わぬ水晶の玉に向かい、思いを深めてみよう。
今までとは異なる思想をえるかもしれないから。