石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

何もかも行末の事みゆるごとき
このかなしみは
拭ひあへずも

<私が考えた歌の意味>
何もかも将来の事が見えてしまう気がする。
先の事がわかってしまうかなしみは、拭っても拭っても拭いきれない。

<私の想像を加えた歌の意味>
私の行く末が見えてくる。
行く末に希望は見えない。
何をしても何があっても、私の行く末はもう変わらない。
そう思うしかないときに、無性にかなしくなる。
このかなしみから逃れたい。
だが、いくら拭ってもこのかなしみを拭いきれない。

<歌の感想>
 「このかなしみ」は深く暗いと感じる。それと同時にそれをどう表現しようかとあがいている啄木をも感じる。