石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

どんよりと
くもれる空を見てゐしに
人を殺したくなりにけるかな

<私が考えた歌の意味>
どんよりと曇った空を見ていた。
そのときにわきあがってきた。
人を殺したいという思いが。

<私の想像を加えた歌の意味>
昼なのに暗い空だった。
どんよりと曇っていた。
その空をただ見ていた。
ただ見続けていた。
人を殺したくなった。
どんよりと曇った空を見ていたら、そんなことを思ったのだ。
人を殺したい、と。

<歌の感想>
 「人を殺したく」は激しいが、他の表現は平凡である。陰鬱な感情を詠んでいるには違いないが、それほど強いものを感じさせない作だと思う。