西行 山家集 上巻 春 43 7024

ひとり寝る 草の枕の 移り香は 垣根の梅の 匂いなりけり
ひとりぬる くさのまくらの うつりがは かきねのむめの においなりけり

<私が考えた歌の意味>
床を共にした人の残した香りが移り香です。
旅の独り寝の移り香は、垣根の梅の香りです。

<私の想像を加えた歌の意味>
独り寝なので、彼女の匂いが残るはずはない。
それなのに、布団の中で移り香を感じる。
旅の宿で感じるのは、宿の垣根の梅の香りだ。
梅の移り香もよいものだ。
旅の独り寝はさびしくはあるが。

<歌の感想>
 旅の宿で梅の香りを楽しんでいるというよりは、本物の移り香を求めている気持ちも感じる。感じ方が俗過ぎるであろうか。