石川啄木『一握の砂』「我を愛する歌」 より

打ち明けて語りて
何か損をせしごとく思ひて
友とわかれぬ

<私の想像を加えた歌の意味>
私の事情も全て打ち明けて、友と語り合った。
あの男も私と同じ境遇、同じ不満を持っていると思っていた。
だが、何かが違う。
あいつは、俺のことを諭すようなことも言う。
何だか損をした気分で、友と別れた。

<歌の感想>
 「あまりある才を抱きて」は表現通りの短歌だし、なんだか啄木の雰囲気がない。この短歌と同じ友なのだろう。そうすると、この作の方がよくわかる。啄木でなくても、完全に共感し合える友は多くないと思う。